【2016/10/25】 参院法務委員会 有田芳生議員の質疑聞き取り

10:20~11:00

有田芳生議員「駅の構内で法務省の啓発ポスターを見た。はじめて。甲子園球場で流れたり、川崎駅前で街頭ビジョンが流れたり、ヘイトデモではアドトラックが出動した。大阪ビッグ(なんとか)で流れる予定。好ましい状況。法務大臣はがんばると答弁したので、それを受けて質問する。高江の土人発言について。戦前からの政府の施政が反映していると思われる。山之口獏さんの詩に沖縄差別がある。これは人種差別撤廃委員会でも確認された。高江の発言について、どのように認識しているか

萩本人権擁護局長「いかなる人に差別発言はあってはならない。高江の発言は詳細を把握していないのでコメントは差し控える

有田「法務大臣は?

金田勝年法務大臣「同じ気持ち、官房長官のコメントのようにゆするまじき

有田「土人発言は差別であると認識?

金田「ただ、残念で許すまじであるが、警官の発言が差別意識かどうかはわからない。一般論としては問題があると考える

有田「人権擁護局長も大臣も差別発言といったのに、なぜ一般論になるのか

金田「ただ、差別的意識に基づくかどうかは詳細が分からないのでコメントは差し控える

有田「土人差別用語

金田「その言葉のみではその通りと思う。その前提においてはそのとおり

有田「沖縄に派遣される機動隊員になんらかの教育はなされているか

白川審議官「警察では人権尊重の教育を行っている。沖縄県警では県外の出身者には沖縄の歴史を教育。他県の警察に対し指示の徹底を行った

有田「谷垣法務大臣時代からHSの議論をしてきた。公人でも人種差別撤廃は責任になっている。差別撤廃のみならず人権の尊重は重要。一層頑張ると大臣はいったから明確な返答を求める
警察庁の通達内容を具体的に

白川「解消法成立の6/3に同法の概要、啓発に積極的に協力すること、HSを認知した際には厳重に対処することを通達

有田「文科省の通達は

神山審議官「6/20付で全国の教育委員会ほかに通達

有田「啓発、教育で差別用語がなくなった歴史がある、アメリカなどでは小学校から差別用語の教育をしている。この国でも必要
解消法成立後、デモは減った、シュプレヒコールも控えられたが、最近はおおっぴらになった。最近のHSデモの件数を把握している?

白川「解消法成立後、右派系デモは全国で20件と把握

有田「10/23の上野デモは把握してる?

白川「承知している

有田「政治的な主張を掲げているが、実際の現場ではHSが行われている。警察が通達を出したが、デモでの警察の配置は変わったか

白川「解消後の、中立公平性を確保しつつ必要な警備を実施。

有田「HS解消は国民の勤めになった。HSに抗議する人はこの法に基づき行動。国外では警察がHSをまもっていると驚かれている。それは警察がHSをやっているひとをまもり、反対する人に向かっている。これに驚いている。官房長官も驚いている。16/4/17岡山では、桜井誠のでた集会では、警察はHSする人に向かっている
(参考: http://togetter.com/li/963697
しかし、10/23の上野では警察は抗議する人に向かっている(写真を配布)。逆行していないか

白川「安全確保が大事。現場ごとに配置の在り方がある。写真の一部にはHSに向かっていく機動隊員もいる

有田「圧倒的に数が違う。誤解されないように。公園で警察が観光客を追い出す、怖いと思われるそういう行為がないように。
9/20の法務省の会議の内容は

杉本「HS専門会議を行った。教育や啓発の会議。5局、13の自治体職員が参加。

有田「地方から基準や対応をあきらかにという要望書が出されている。

萩本「情報共有、交換が大事。法務省から地方公共団体に提供することを検討。内容はまだ。すみやかにやりたい

有田「すみやかにはいつごろ?年内?

萩本「具体的な時期はまだ。年内を目標に

有田「HSの全体フレームをという要望があるが年内のに反映される?

萩本「ごにゃごにゃ

有田「現場からの要請なので、すみやかに
ネットの状況がひどい。人権擁護局の相談窓口の規模は?何人?

萩本「現在3人

有田「ネットでは由々しき事態が続いている。神奈川新聞記事を紹介。把握している?

萩本「事態はしている。被害を受けているからの申告は受けた。相手方に勧告。複数の動画サイトの削除を要請、一部は削除済。別の事件なので、これは撤回する
人権侵犯事件として調査中。相手との信頼関係もあるので、コメントは差し控える

有田「10/6にツイッター社に削除要請をして19日たって削除されていないのは認める?

萩本「答弁は差し控える

有田「ツイッター社のルールを紹介。人権擁護局が動いても対処されない。人権擁護局はどうするか

萩本「答弁は差し控える

有田「2009年の桜井の朝鮮高校襲撃でのHS発言動画の削除要請したよね

萩本「した。複数の動画がアップされ、いくつか削除された

有田「いまだに残っている。どう考える

萩本「強制力をもたない任意の業務なので、可能なかぎりのことをやる

有田「削除要請に応じないプロバイダーがある。これから人権擁護局はどうする?仕方ないということ?

萩本「さらなる処置を講ずるかは事案を見て検討。強制力をもたない任意の業務なので、市民の啓発が重要

有田「要請は一回のみ?

萩本「具体的には答えられない

有田「差別を扇動するものとの信頼関係とはないか。残っているのはツイッターYouTubeであってる?

萩本「具体的には答えられない。関係者の任意の協力を得られなくなる、ので答えられない

有田「個人の力ではどうにもならないので、法務局が頑張らないと。ドイツではマイクロソフトYouTube,グーグルと合意を結んだ。発見後24時間以内に削除。これは把握してる?

萩本「新聞報道で知った。詳細はまだ。

有田「ドイツやEUのやり方をどう思う

萩本「ごにゃごにゃ。具体的な方策は検討中。関係機関と相談してやる

有田「選挙をつうじてのHSもあるがここまで。大臣の一言を

金田「強力に今後とも取り組んでいきたい