【2019/3/25】(月) 参院法務委員会 有田芳生議員の質疑聞き取り(辺野古基地問題)

※ 有田議員の質問では個人名の後に役職の大臣名を言っていますが、以下の聞き取りでは省略。


有田「沖縄の積年の思いを背負いながら、辺野古の件を質問したい。県民投票の結果が出たが、今日の工事はどうなっている?

 

岩屋防衛大臣「今日は気象条件を検討して工事を進めたいと、県に世届け出を出した

 

 

 

有田「民意を全く無視する横暴が戦後行われている。沖縄に寄り添うという発言をしているが、よりそうには主体がある、沖縄が主体。それなのになぜ主体を無視するのか
2月26日に岩屋は前に国には国の民主主義があると発言された。その真意は?

 

岩屋「記者会見は県民投票のあと。記者の質問に答えた。県民投票の結果は真摯に受け止める。一方、国も民主的な選挙で選ばれた。国の安全保障を果たさなければならない。地方の民主主義も重要、国の民主主義も大事。南西地域の抑止力を減退させるわけにはいかない。辺野古を移設し、普天間は全面変換を目指す

 <参考>

odd-hatch.hatenablog.com

有田「朝鮮有事を想定した計画だった。以降、変化があるので計画を見直すべき。岩屋は、辺野古を視察したことはあるか?

 

岩屋「現場に入っていない。日々報告を受けている。時期を見て現場に行きたい

 

有田「河野は?

 

河野外務大臣「(病気で休んだことのおわびをながなが)工事が始まる前に、ここが予定地というところに行った」

 

有田「安倍は?

 

安倍総理大臣「私自身は視察したことはない

 

有田「現場を見に行け。自然環境破壊の現場をみてほしい。
パネルのジュゴンをみろ。貴重な生物。防衛庁ジュゴンの調査をしているというが詳細は? 

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鈴木敦夫・防衛庁整備計画局長「平成19年8月から航空機によるジュゴンの調査。以後。毎月。年4回工事以後は毎週 ジュゴンの影響を調査している。

 

有田「ジュゴンの生態上の特徴は

 

鈴木「個体ABCの生態海域と活動を見ている

 

有田「一言で言うなら、水中音に敏感。海底ボーリング調査をしてからいなくなった。一頭は死んだが、残りの二頭は

 

鈴木「平成30年以降は確認されていない。いなくなったのは水中工事が終わってから。最後に確認されたのは、工事の現場から離れたところ。工事の影響はないとみている

 

有田「工事以後いなくなったのは明らか。ボーリング調査以降、ジュゴンの食み跡(はみあと)はなくなった。亡くなった1頭の死因と残りの2頭の行方を調べ、保護すべき。沖縄は話そうといっているから、工事を止めて話し合うべき

 

岩屋「調査をしているので、ジュゴン、残りの二頭、見つかれば保護の対応を考える。県知事とは4回あった。できだけ対話の努力をしたい

 

有田「辺野古 地盤報告書の意味は? 設計変更はいつか? 工期は四年となってるが見込みは薄い 軟弱地盤上に基地はできない 堅牢な地盤があるという政府見解は嘘・非科学的。3年地盤改良工事が必要になったのはなぜ

 

岩屋「検討の結果、護岸工事は(ごにゃごにゃ)。環境保全の影響の最大値は超えないと報告書がいっている

 

有田「設計変更はいつ終わる

 

岩屋「確定的なことは言えない。はやく設計変更を県にだしたい

 

有田「設計概要変更を知事は認めない。そうなれば工事はできない

 

岩屋「検討の結果、海洋工事は3年、陸上工事は1年。できるだけ短縮してやりたい。ぜひ県に承認してほしい。(県の承認が得られるかどうかは)仮定の質問にはお答えできませんが御理解頂ける様に努力して参りたい

 

有田「県民投票を受けた玉城デニー沖縄県知事が、設計変更を認めるわけがないじゃないですか?!。ケーソンの仮置き場すら、つくれない。どうして工事ができる?

 

岩屋「かたい粘土層にあたるので工事は可能

 

有田「まったくちがう。総理の言い方で言えば、ま~たっく、ちがいます。コーン貫入試験はやっても標準貫入試験をやらないのはなぜか? B27の軟弱地盤を直接調査しないのは何故か軟弱基盤の調査をしていない。根拠にならない。非科学的なことで決定するな。ピンポイントで調査をしろ

 

鈴木「地盤調査には(ごにゃごにゃ)。問題地点は複数のボーリング調査をした。確認できてると認識

 

有田「確認していない。ピンポイントでボーリングをやれ。軟弱地盤は マヨネーズなようで、そんな所に基地など作られる訳がないじゃないですか?!そんなごまかしを県民は認めるわけがない。現場は複雑な地形。場所によって硬さが違う。わかっているではないか。海上作業ヤードの工事もできなくなったではないか。なぜやる? 

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岩屋「いろいろな方法をこれから考える。設計変更に反映する

 

有田「できるわけがない。土木工事の専門家がはっきり指摘している。
活断層が明らかになった。防衛庁はないといっている。どちらかはっきりしろ

 

<参考>

 

 

t.co

鈴木「辺野古周辺で活断層は確認されていない。

 

有田「専門家があるといっている。防衛庁はデータを示せ。最後に、安倍、工期と予算を示せ

 

議長「時間切れなので、ここまで

(安倍の答弁はなし)

  

 

 

 岩屋防衛相「抑止力減退できない」=辺野古移設の推進強調

岩屋毅防衛相は25日午前の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、「日本を取り巻く安全保障を考えると、南西地域における抑止力を減退させるわけにはいかない。移設を実現し、普天間は必ず全面返還を成し遂げて沖縄の負担軽減につなげていきたい」と強調した。/ 政府が今後策定する軟弱地盤対策に伴う設計変更については玉城デニー沖縄県知事の承認が必要となる。岩屋氏は「最終的に普天間の返還につながる事業なので理解をもらいたい」と述べた。いずれも立憲民主党有田芳生氏の質問に答えた。」

headlines.yahoo.co.jp

防衛相「設計変更を早期提出」 辺野古、軟弱地盤改良で

岩屋毅防衛相は二十五日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古沿岸部の新たな区域への土砂投入に関し「気象条件などを検討した結果、工事を進めたいということで県に届け出た」と説明した。/ 岩屋氏は「日本を取り巻く安全保障を考えると、南西地域の抑止力を減退させるわけにはいかない。辺野古への移設を実現し、一方、普天間の全面返還を成し遂げて沖縄の負担軽減につなげたい」と強調した。/ 辺野古で見つかった軟弱地盤の改良に向けた設計変更について、岩屋氏は「沖縄県に納得していただける変更を行い、できるだけ早く県に提出できるよう努力したい」と話した。/ 沖縄県今帰仁村(なきじんそん)で、沖縄本島周辺で生息が確認されていた絶滅危惧種海獣ジュゴン三頭のうち一頭とみられる雌の死骸が見つかり、残り二頭も最近、姿が確認されていない。これについて岩屋氏は「(二頭は)見つかれば、しっかり保護できるような対応も考えていきたい」と話した。/ 防衛省の鈴木敦夫整備計画局長は、二頭が確認されていないことについて「工事による影響とは言えない」と話した。/ いずれも立憲民主党有田芳生氏への答弁。有田氏は「工事の影響だ。工事を止めて、話し合う期間を設けるべきだ」と指摘した。」

www.tokyo-np.co.jp