辺野古新基地スケールシミュレーターというwebページがあります。
基地の輪郭を地図上にプロットできる優れものです。ページを開いて、住所か地名か調べたい場所で検索。検索後に、微調整が可能(地図を動かします)。「辺野古新基地の大きさを知る!」ボタンをクリックすると、基地をプロットした地図が作られます。
最初に、基地の地図をみてみましょう。
現地
基地がどのくらいの大きさになるのか、これではなかなか実感できません。そこで、知っている場所に置いてみることにしましょう。
まず、広さの単位になるあの施設から。
東京ドーム
東京ドームは黒丸のなかです。いったい東京ドーム何個分のひろさになるのか。シミュレータ―のページには「甲子園球場グランドの158倍」とあるので、それくらいになるのでしょう。
次はあのリゾートで。
ディズニーランド
ディズニーランド、ディズニーシーがすっぽり入ります。広いですね。
次は、東京の中心地で。
皇居
皇居もすっぽりおさまります。東京の真ん中が基地になるなんて、すごいですね。
辺野古基地は普天間飛行場の移設先だそうなので、比べてみましょう。
あれ、普天間基地より狭いじゃないですか。なんで?
沖縄県の民間空港と比べてみましょう。
那覇空港より小さい、狭い。それに那覇空港の滑走路が収まり切りません。
本土の自衛隊基地と比べてみましょう。
東日本の代表的な航空自衛隊基地を重ねてみたのですが、辺野古基地はどこよりも小さいですね。大型輸送機や戦闘機の離発着には長い滑走路が必要で、本土の自衛隊基地には備わっていますが、辺野古では同じ長さの滑走路を造るのは無理なような気がします。ま、素人考えですけど。
最後は、米軍基地と。
グァム米軍基地(アンダーセン空軍基地)
goggleマップでは正確な基地の様子がわからないのですが、wikiなどをみるとだいたい黒枠あたりになりそうです。いやあ、米軍基地は広い!辺野古基地がいくつ入るでしょう。
都市やリゾートなどと比べると結構広い辺野古基地ですが、自衛隊や米軍の基地と比べるとずいぶん狭い。小さい。なんに使うんでしょ?
2014/12/12 あかみね勝利 何としても 沖縄1区 不破前議長 こん身の訴え
不破氏は、日本政府が辺野古新基地について、「普天間基地を移設するだけ」というのは「最大のウソだ」と批判。新基地に4万数千トン級の巨大な強襲揚陸艦が接岸できる軍港が加わることの危険性を指摘しました。
不破氏は、「強襲揚陸艦は戦車や航空機、上陸用舟艇などあらゆる装備を搭載する、殴りこみ部隊の軍艦だ」とした上で、同艦が接岸できる新基地に「海兵隊員の宿舎や広大な弾薬搭載エリア、オスプレイなど全てが集中する。沖縄の基地機能をすべて、辺野古に集中する。世界最大級の出撃拠点にすることが、隠された真の狙いだ」と告発しました。
あかみね勝利 何としても 沖縄1区 不破前議長 こん身の訴え/県民の土地取り戻すたたかいで前進しよう
2016/3/19 基地のない沖縄へ たたかいの展望はどこにあるか
不破氏は、辺野古新基地建設の狙いの第一に、「殴り込み部隊としての海兵隊基地の圧倒的な強化」があると述べました。
その一つが、垂直離着陸機MV22オスプレイの配備です。不破氏は、米海兵隊が相手国を攻撃する方法として、(1)上陸用舟艇で海岸から強襲上陸する(2)オスプレイのような航空機で、空から戦場に部隊を投入する―という二つがあるが、今では(2)が主流になりつつあり、「オスプレイの配備はまさに殴り込み作戦の体制強化のためのものであって、日本防衛の“抑止力”などではない」と指摘しました。
さらに、辺野古新基地には4万トン級の強襲揚陸艦が接岸できる護岸がつくられ、部隊もオスプレイもおかれ、弾薬搭載エリアも新しくつくられ「機動力がはるかに大きい巨大な出撃基地が沖縄に新たに出現する」のです。
基地のない沖縄へ たたかいの展望はどこにあるか/那覇市での 不破哲三前議長の講演
防衛じゃなくて他所に派遣する軍隊の出撃基地になるってことですか。こんなのを日本国内につくっていいんですか。「専守防衛」ってどこいっちゃたんですか。
<追記> 2019/1/22
2019年になってから赤土を使った埋め立て工事を行っていますが、軟弱地盤が発見されて、設計変更を検討しているそうです。そういうのは、工事の前にやるというのが環境影響評価法の趣旨なんですが(飛行場も対象)、無視なんですか。
「普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、政府が埋め立て区域東側の設計の変更を検討していることが分かりました。/ 辺野古の埋め立て工事をめぐっては沖縄防衛局がこれまでに行った調査で東側の大浦湾側に軟弱な地盤が複数確認されています。/ 防衛局は周辺の追加調査を行ってきましたが、地盤が沈下するなどのおそれがあるため、当初の設計を変更する検討をしているということです。/ 工事内容の設計変更には玉城知事の承認が必要ですが移設に反対する玉城知事は変更後の計画を承認しない構えで工期は遅れる見通しです。/ 一方、政府は去年12月から土砂の投入を始めている南側の埋め立ては引き続き進める考えです。」
2019年1月22日
「名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府は今春にも、埋め立て予定海域の大浦湾側に存在する軟弱地盤の改良工事に向けた設計変更に着手する方針を固めた。年内に県へ設計変更を申請したい考えだが、玉城デニー知事はこれまで、申請を承認しない考えを示しており、工事は長期化が予想される。」
2019年2月25日
「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡る県民投票は24日投開票の結果、辺野古沿岸部の埋め立てに「反対」が72.2%となった。投票率は、住民投票の有効性を測る一つの目安とされる50%を超えて52.48%だった。玉城デニー知事は近く安倍晋三首相とトランプ米大統領に結果を伝達する。県側は民意を踏まえ、改めて移設を断念するよう迫るが、県民投票結果に法的拘束力はなく、政府は推進方針を堅持する見通しだ。「賛成」は19.1%、「どちらでもない」は8.8%。
反対票は投票資格者の4分の1に達した。投票条例に基づき、玉城氏には結果を尊重する義務が生じた。」
2019年2月26日
日本政府、沖縄県民投票の結果受け入れない方向 辺野古埋め立て
「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐり、名護市辺野古沿岸部の埋め立てに県民の大多数が反対した県民投票について、安倍晋三首相は基地移転は「これ以上先送りすることはできない」と述べ、投票結果を受け入れない姿勢を示した。」
2019年3月15日
「防衛省は15日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設で、埋め立て予定地の軟弱地盤を改良する工事に3年8カ月かかるとする報告書を国会に提出した。今すぐ着工しても2022年11月までかかる計算で、日米両政府が早ければ22年度としてきた普天間返還が不可能なことが明確になった。/ 提出したのは「地盤に係る設計・施工の検討結果」と題した全9969ページの報告書。同省が委託した民間企業が調査・作成した。沖縄県が政府による埋め立て承認をした後の14~18年に、軟弱地盤が広がるキャンプ・シュワブ北東側(大浦湾側)で行った76本のボーリング調査の結果から「当初の想定よりも護岸等の安定性及び沈下に影響すると考えられる地層が確認された」と記述。地盤改良の完了までには3年8カ月かかると試算した。」