外国人留学生に対するバッシングが行われています。たとえば、
「外国人留学生は優遇されている。」
「日本人学生は奨学金を借りて借金まみれなのに、外国人向けの奨学金は返済不要。」
「韓国人や中国人が日本の大学を云々。」
これらは事実でしょうか。
文部科学省が否定しています。
Q 国費外国人留学生制度においては、中国人留学生が大半を占めているのではないですか。
○ 国費留学生総数は、令和2年5月現在で8,761人です。このうち中国籍の国費留学生は834人と国費留学生全体の9.5%程度であり、国費外国人留学生制度の予算の大半を中国人留学生に支給しているということはありません。
○ なお、国別の留学生総数と、そのうち国費留学生数の割合についても中国は0.7%であり、全体の平均(3.1%)と比しても低い割合となっています。
中国人留学生の総数約12万人と、その中のごく一部である国費留学生とを、意図的にか単なる馬鹿ゆえにか混同しているようですね。いずれにしてもとんでもないデマです。
日本の大学卒業生が在学中の奨学金の返済に苦しんでいますが、それを「外国人が優遇」されているというデマを流すのは問題の解決になりません。学生の問題を他人のせいにし、外国人排斥を煽る悪質な言動です。
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