2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神原元「ヘイト・スピーチに抗する人びと」(新日本出版社)

本書でヘイトスピーチや排外主義が強くなった経緯をまとめてみる。ほかの本でも取り上げられているが、自分の覚えていないことがあったので、再度。・1990年代のバックラッシュ。歴史修正主義がサブカルや漫画にでてくるようになった。村山政権時の慰安婦に…

李信恵「#鶴橋安寧」(影書房)

タイトルの「#鶴橋安寧」はツイッターのハッシュタグ。鶴橋駅前でヘイト街宣が繰り返されていたころ、アンチレイシズムの抗議者が鶴橋付近を警戒しているとき、現状報告に使ったのだった。のちには、鶴橋周辺のグルメ案内にも使われたりする。 鶴橋周辺はオ…

有田芳生「ヘイトスピーチとたたかう!――日本版排外主義批判」(岩波書店)

2013年の始めにある作家が投稿したツイートに、在特会のヘイトスピーチが載っていた。それに触発されて、日本のヘイトスピーチ問題にかかわっていくことになった国会議員による反差別の記録。出版された2013年は、在特会に代表されるレイシストの運動の最高…

安田浩一「ヘイトスピーチ」(文春新書)

この新書は2015年に出た。それ以前に、著者は2012年に安田浩一「ネットと愛国」(講談社)を出していたので、2012年から15年までのできごとが追加されている。もちろん新書という形式であるので、「ネットと愛国」に登場した自称「愛国者」のインタビューや…

安田浩一「ネットと愛国」(講談社)

在特会のデモや街宣の映像は異様で不気味。ときに暴力を辞さない(しかし暴力行為にでるのは多対小になっているときだけ。人数が少ない時には挑発するがそこまで)。なぜ在特会は人数を広げ、路上で目立つようになったか。差別や排外主義の街宣やデモに人は…

野間易通「実録・レイシストをしばき隊」(河出書房新社)-2

野間易通「実録・レイシストをしばき隊」(河出書房新社)-1の続き 後半では、広義のしばき隊が行うアンティレイシズムの論理と倫理が語られる。キーワードは「公正としての正義」「正義はだいたいでいい」「どっちもどっち論はだめ」。これらが出てくるのは…

野間易通「実録・レイシストをしばき隊」(河出書房新社)-1

「しばき隊」のことは、笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs」(集英社新書)でも触れられていた。笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs」(集英社新書)-1笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しば…

笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs」(集英社新書)-2

笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs」(集英社新書)-1の続き。 2013年2月に呼びかけがあって同年9月に解散した「レイスストをしばき隊」。「しばき」という語感に惑わされてか(意図的な誤解か)、「しばき隊」には悪評が目につ…

笠井潔/野間易通「3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs」(集英社新書)-1

2015年12月から半年かけて二人の間で交わされた交換エッセー。21世紀の社会運動に関与してきた人たちが、2011.3.11以後の変化を語り合う。もとは集英社のwebで公開されていたのを完結後に一冊にまとめた。一時期は全文がWebにあったが、現在公開されているの…

師岡康子「ヘイト・スピーチとは何か」(岩波新書)

「ヘイト・スピーチ」が流行語になったのは2013年。「在日特権(そんなものはない)を許さない市民の会」が全国各地でデモや街宣を行い、いくつか刑事事件を起こしてから。ヘイトスピーチに対する抗議活動もできるようになり、法整備が必要という認識も生ま…

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチに立ち向かう」(日本評論社)

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチとは何か」(日本評論社)で実態と本質的な意味を勉強したあと、ヘイトスピーチに抗する具体的なツールである法や司法を検討する。 「ヘイトスピーチに法や司法はどのように対応すべきなのか。憲法学、刑事法学、国際人権法…

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチとは何か」(日本評論社)

法学セミナーは過去に数回ヘイトスピーチを特集してきた。2016年のヘイトスピーチ解消法施行後、状況が変化したところがあるので、それらを反映してヘイトスピーチの概念と過去事案をまとめる「ヘイトスピーチとは何か」を編集した。本号で特集をつくるので…

法学セミナー2018年2月号「ヘイトスピーチ/ヘイトクライム III」(日本評論社)

雑誌「法学セミナー」のヘイトスピーチ特集は2年ぶり3回目。前回では国内には法や条例はなかったが、2016年にHS解消法が、いくつかの自治体で条例が制定された。また、ヘイトクライムの裁判判決が確定したり、地裁などで被害者勝訴の判決が出たりした。行政…

法学セミナー2016年5月号「ヘイトスピーチ/ヘイトクライム II」(日本評論社)

2016年春の国会で、ヘイトスピーチ規制法の審議が始まったことを受けて、ヘイトスピーチ(以下HS)の法規制の在り方について検討する。 ヘイトスピーチ規制消極説の再検討(奈須祐治) ・・・ HS規制法消極説は、1)表現の自由の侵害(でもHSの表現の価値は…

法学セミナー2015年7月号「ヘイトスピーチ/ヘイトクライム 」(日本評論社)

「ヘイトスピーチ/ヘイトクライム 」の現状をしるために雑誌を購入。特集の中心は、2009年におきた在特会による京都朝鮮学校襲撃事件に対する最高裁判決。当然この国のヘイトスピーチ、ヘイトクライムはこれだけではなく、日々起きている。実際に起きている…

【2019/10/16】東京都が2件のデモをヘイトスピーチに該当すると判断し、「人権尊重の理念の実現を目指す条例」に基づき公表

東京都が2019/5/20の練馬街宣と2019/6/16の浅草デモをヘイトスピーチに該当すると判断して公表しました。

入管収容者への差し入れ(メモ)

【入管に差し入れしてる方へ】これ、ご存じでしょうか。「郵便書簡(ミニレター)」といいます。封筒状になっていますが値段ははがきと同じ62円。封筒の内側にメッセージを書くような感じです。はがきより長い文章を書けるのではがきより重宝・愛用している収…

首相動静(2019年10月11日~10月18日) 台風19号被害 #自民党政治検証

2019年10月12日に東海・関東地方に上陸した台風19号と、その前後の首相動静の記録

【2019/10/13】 #AntifaShowUp1013 日本第一党をアレする全国一斉行動

2019年10月13日に予定している在特会=日本第一党の「反移民デー」全国一斉行動の情報をまとめました。

部落解放2013年11月号「「在特会」とヘイトスピーチ」(解放出版社)

人種差別扇動運動とその対抗活動の転換点だとおもう2013年上半期。この時期に起きたことと何が考えられていたかの参考になる特集記事。おもに路上で起きていることについて。法整備や裁判などは触れられていないので、別書を参照してください。 奴らを通すな…

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチに立ち向かう」(日本評論社)補注

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチに立ち向かう」(日本評論社)2019年9月に掲載された論文の参考資料まとめです。

【 #ヘイト候補落選運動 】2019年9月「NHKから国民を守る党」立花孝志党首を脅迫容疑で聴取→区議脅迫の疑いで書類送検

「NHKから国民を守る党」立花孝志党首を脅迫容疑で聴取→区議脅迫の疑いで書類送検

【2019/10/2】自民党三重県議会議員・小林貴虎のヘイトツイートに県議会議長が異例の批判声明 #自民党政治検証

三重県議会の自民系会派に所属する小林貴虎氏(45)=津市選挙区=がツイッターで朝鮮語を使った不適切な投稿をし、県議会の正副議長が「差別は決して許されるものではない」との異例の声明を発表した

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチとは何か」(日本評論社)補注

別冊法学セミナー「ヘイトスピーチとは何か」(日本評論社)2019年9月に掲載された論文の参考資料まとめです。